陽介山の投資心得ブログ

先人と歴史に学ぶ投資の考え方

1億人のアメリカ人が老後資金の準備を何もしていない

引き続き、シャークタンクのスターであるケビン・オリアリー氏。KitcoNews でアメリカ人の金融リテラシーについて、懸念と対策を語っています。金融リテラシー問題は、日本だけじゃなく、アメリカでも同様なんですね。

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(私は30歳です。私の周りのミレニアル世代の多くが、リスクが高いかもしれないビットコイン投資に踏み込んでします。これについてコメントはありますか?)

「私はそれを投資とは考えていません。私にとっての投資とは、長期的なポジションを取ることです。私のためのコア戦略は非常に保守的です。それは本当に退屈ですが、私の投資の大部分はそうなっています。たまに、マインドエッグや、私の個人企業の多くが3億ドル以上のアルバートソンを売却したような、とんでもない儲けを得ることもありますので、デイトレードの魅力は理解していますが、私にとっては投資ではありません。自分の純資産のほんの一部でリスクを冒してもいい、その程度に考えるべきです。なぜなら、市場のタイミングを計ることは不可能にも関わらず、デイトレードは市場のタイミングを計るものだからです。私がデイトレーダーに勧めているのは、勝ちポジションを獲得するたびに、その内10%をより保守的なファンドの方に再投資することです。その後、また10%勝ったら、同じようにする。そうやっていけば、時間が経つにつれて、コアな投資対象を育てていくことができるのです。」

 

(ざっくりとした質問で恐縮ですが、我々のようなミレニアル世代はどのように投資すべきなのでしょうか?投資の哲学というか・・・)

「今日のアメリカの大きな問題にぶつかっています。1億人もの人々が 老後のための資金を準備していないのです。投資口座を持っていないのです。70年代から始まった金融リテラシーの失敗です。高校では、子供たちに読書、数学、地理、性教育を教えますが、投資については何も教えてくれません。私の2021年の取り組みは、金融リテラシーを向上させることです。過去にはSharkTankなどで色々教えたりもしていましたが、現在はもう一歩踏み込んでバーチャルで長期投資の重要性を伝えています。また、Beanstalksというアプリケーションプラットフォームに投資しています。セクター・配当率・成長率などなどをベースに有望な投資先を見つけ、週に100ドル程度投資することを推奨するものです。要はロボアドバイザーです。あなたが日々何をしようが、それが長期に渡ってあなたの資産の土台を作ってくれます。アメリカ人の年間平均給与は52,000ドル、56,000ドル程度。週100ドル程度の捻出はそれほど難しくないはずです。」

 

(あなたはすでに多くの分野で活躍しています。私たちはあなたの成功人生を見てきました。なぜ、あなたにとって、若い人たちが金融リテラシーを身につけるのを助けることがそれほどに重要なのでしょうか?)

「母はカルマという概念を持っていて、成功したら恩返しをしなければならないと言っていました。今日はハーバードやMITノートルダム寺院でゲスト講師をしています。エンジニアの卒業生を対象にした授業で、クラスの3分の1ほどのエンジニアが3時間の授業を受けて会社を立ち上げることもあります。だからこそ、このような議論をしているのです。これがBeanstalksのアイデアの原点で、私は何年も前からこの活動を始めました。私は、投資以外にも音楽を収集して聞いたりしています。しかし、「教える」ということも非常にやりがいがあります。若い起業家と金融リテラシーの議論もしています。それは私にとってかけがえのない時間です。本当にスマートでチャレンジングな人々からのフィードバックももらえます。素晴らしいことです。」

 

(私達の社会では、金融リテラシーが欠如しているようです。教育制度について話したいです。あなたは教育に投資しますか?)

「私の初期のキャリアは教育業界にでスタートしました。ラーニング・カンパニーに14年ほどいました。教育ソフトウェアとしての多くの州で最大のプロバイダーでした。26カ国のそれぞれの学校教育に実質的に100%関わります。その中で私は教育システムについて多くのことを学びました。本当に教育カリキュラムは変更されるべきと感じます。高校では、1クレジットカードがどのように機能するか、投資が市場でどのように機能するか、それらを必須にしなければなりません。来年やることの1つですが、例えばフロリダ州では、カリキュラムの中にそれを持ち込んでいます。ニューヨーク、テキサス、カリフォルニアもそうなる必要があります。これらの州は学校の大半を占めており、他の州もそれに追随するでしょう。Sharkの影響力も使って、高校教育に介入し、金融リテラシーが何なのかを理解させ、そのメリットについて人々に教ええようとしています。」

 

引用元

youtu.be