2021年にゴールドは2,400ドルに上昇する可能性があるが、株式市場が調整され引きずり下ろすされるリスクも。
ザ・テクニカル・トレーダーズのチーフ・マーケット・ストラテジスト、クリス・バーミューレン氏が Kitco News で2021年のゴールドの展望について答えています。
（人々はよくゴールドが株式市場に対するヘッジであると話していますが、私は必ずしもその定義に同意していません。）
「そうですね。ヘッジではなくて、保険ですね。株式市場が売れると金属も同じように動きます。」
（株式が2020年3月のように売られるのではないかという意見も出始めています。）
「今年は非常に不安定な年になると思います。2020のように20～25％以上の修正が見られるかもしれません。間違いなくセクター主導の市場になると思います。私たちは、ホットなセクターを見つけようとしています。太陽光発電は巨大なセクターです。エネルギーセクターは最もパフォーマンスが悪かったのですが、貴金属と同様にホットなセクターに戻ってきています。今年はローテーションに集中するのが良さそうです。これからもどんどん上昇していきそうなリーディング・セクターに投資することをお勧めします。」
（もし市場が暴落するとしたら、きっかけは何でしょうか？）
「バイデンに関するニュースがあると思います。株式は強さを失う可能性があります。SP500、公共事業、ハイイールド債、国庫債、金と建築材料を見るとすべてが実際に勢いを失っている兆候を示しています。１月は不安定な展開になると思います。」
（そんな中でセクターが2021年はアウトパフォームすると思いますか？）
「クリーンエネルギーは引き続き牽引するでしょう。電気自動車市場を好んでいます。太陽電池は相変わらず先頭を走るでしょう。また、その他興味深いセクターとしてはオイルです。OHIを始めとするオイル関連ETFは2020年はボトムでしたが、非常に速いスピードで回復してきています。」
（クリーンエネルギー関連の有望なETFとしては何がありますか？）
「PBW。クリーンエネルギーETFです。もう一つソーラー関連です。TANです。これらは私がフォローしているETFでもあります。大きく取引されています。」
（ゴールドについて教えてください。保険としてのゴールドですね。つまり株とは逆の方向に劇的に動いた資産クラスです。下落しました。何が起こったのでしょうか。）
「月足チャートのフリーフォールの４番目が１０の位置にあります。最近下落しましたが、主要なサポートレベルから反発して上昇しています。強気相場のサインです。ゴールドは20,400ドルに到達するポテンシャルがあります。」
（いつ頃到達すると思いますか？）
「2020年半ばまでには到達すると思います。フラッグパターンに固まっています。ブレイクしたときには、より強力に上昇するでしょう。」
（参入タイミングはいつが良いのでしょうか？プルバックを待った方が良いのでしょうか？）
「トレーダーや投資家のタイプにもよりますが、人々がパニックに陥り、1,800あたり引き戻されたときには買うべきです。1,800がサポートレベルです。投資家はゴールドを買い、長期的に保有するべきです。短期トレーダーの場合は日足チャートを見てみると、ちょっと違った見方ができます。2020年3月の暴落時には、その後、調整があり、大規模なラリーがありました。今週、ちょうど下落トレンドラインゾーンの高値から抜け出し始めました。11月はこのラインを突破できずにいましたが、今回きれいにブレイクしました。」
（ゴールドを長期的に保有すべきだという考えは、基本的にはみんなから聞いています。もう一度、金の過去10年間のチャートを見ると、金は最高値を更新した後の9年間フラットでした。その9年の間にゴールドは長期的に価値を蓄えているという考え方なんですね。定義が矛盾しているようで。。）
「もしあなたが本当に市場を打ち負かしたいと思っているならば、テクニカル分析を使って、これらのトッピングパターンをブロックする必要があります。つまり、このような巨大な放物線的なスパイクを見て、価格がどのようにブレイクしたとしても、それがどのような形であれ、非常に大きなニュースになることは間違いないのですが、現在のゴールドの価格行動を見てみると、放物線的なスパイクがあります。プルバックしています。今、大きなレンジに入っていますが、もしかしたら、それは終わったのかもしれません。本当にわかりません。長期チャートを見ると、現時点ではまだ価格の上昇を示唆しています。通貨の下落もこれを助けようとしています。私たちは、現代の新しいコモディティサイクルを確認する必要があります。コモディティは、資産クラスの中で最も過小評価されている種類です。多くのことが価格に影響します。本当にこのパターンからどのようにブレークするのか、上にブレークして上昇していくのかを見守る必要が要があります。」
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