陽介山の投資心得ブログ

先人と歴史に学ぶ投資の考え方

クリスマスまでの金価格目標。「前向き」だがリスクに注意。

Peter Hug 氏が Kitco News でクリスマスまでの金価格目標について答えています。

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(財政刺激策に関する今週の最新情報について教えてください。)

 

「今週初頭には合意に至り、金も右肩上がりとなりそうだった。しかし、ワシントンでの動きに合意の流れは見えてこない。ワクチン配布が始まるまでの橋渡し対策は必要不可欠だが、未だ両党の間には乖離がある。今週のバランスを通じて、金は1850ドルラインを割り込んだ。現在は再び反発している。財政刺激策が合意に至るまでは、市場は横ばいで推移するだろうが、来週の動きに関しては私はポジティブな見通しを立てている。何かしらの決着がつくだろうと考えている。彼らにはもはやそれ以外の選択の余地は残されていない。また、今朝は別のニュースにボリス・ジョンソンが登場した。英国はEUとの貿易協定なしでBrexitで通過する可能性が高い。そうなると、新年にいくつかの問題が浮上するかもしれない。そのため、私はマクロ的観点では引き続きメタルに強気だが、短期的にはいくつかのボラティリティがあるだろう。」

 

「ファンドは絶対に重要だ。家賃を払えない人が出てきている。カリフォルニアのような大規模な州もコロナ感染が新たに急増しているためシャットダウンしています。彼らはこのままでは廃業してしまいます。一度廃業してからの再雇用は、更に難しいプロセスになるだろう。労働者への支払いを軽減すれば、彼らの雇用を維持することができる。それが絶対に重要だ。景気刺激策がなければ、これらの企業は衰退する。私が言いたいのは、民主党共和党が一緒になって、株式市場を動かすことができるということだ。」

 

 

財政出動が間に合わないことを懸念して、いくつかの銘柄が下落し、株式市場のボラティリティも高まっています。それは金にとってポジティブに働きますか?ネガティブに働きますか?)

 

「マクロ的な視点から見ると、北米でも欧州でも、日本でも、中央銀行は非常に緩和思考で、経済安定のために必要なことは何でもするだろう。そういった意味では金にとってはポジティブだ。しかし、もしリスク資産が大幅に下降した場合、つまり今年の3月のような状況になった場合、人々が現金を調達するので、短期的には金の見通しはマイナスになる可能性がある。もう一つ、年末までの間に出てくる可能性のある問題として、バイデンによる大統領就任早々のキャピタルゲイン税と所得税の引き上げの懸念がある。個人的には、それは2022年末までは起きないだろうと思っているが、もしバイデンがそれを早めれば、損切り売りが出てくるかもしれない。」

 

 

(金は1850ドルのレジスタンスレベルに到達しました。)

 

「トレーダーが今週末にショートするとは思わないので、1850ドルを突破して来週1925ドル到達も可能と考えている。来週の私の全体的な見通しは、この市場がクリスマスに向けてより高く移動すると思っている。1925ドルラインをテストする展開になりそうだ。」

 

 

引用元

youtu.be