陽介山の投資心得ブログ

先人と歴史に学ぶ投資の考え方

ブラックロックがオススメする2021年の投資方針

世界最大級の資産運用会社 BlackRock のチーフストラテジスト Mike Pyle 氏が CNBC Newsで、2021年のオススメ投資方針について答えています。めちゃくちゃ明確な戦略。

f:id:jpdalio:20201214040704j:plain


ブラックロックは2021年の新しい世界投資方針を発表しました。)

「2021年を見据えた場合、多くの人がそうであるように、株式やその他のリスク資産にとってかなり前向きな背景があると考えています。その大きな理由の一つが中期的な投資テーマの一つである「ニュー・ノミナル」です。中期的には実質金利はさらに下がるということです。これは、来年以降、投資家にとって重要なテーマの一つになると考えています。」


(私たちは今、明日から始まるワクチン配布の話で持ち切りです。イギリスではワクチン配布が始まります。アメリカも来週から始まります。COVIDによってもたらされてきた変化の多くが、ワクチン配布開始後になくなることはないですか?)

「まさにそこが大切なポイントです。問題は、どこでリスクを取るか、どこでポジティブになるのか、ということになります。例えば、私たちは、米国株式をオーバーウエイトしています。それと同時に、特にワクチンの件を背景に、来年には大きなアウトパフォーマーとなりそうな循環的なエクスポージャーがいくつかあると認識しています。ポイントはその循環が追い風になるものと、逆風を受けるものを区別することです。例えば、私たちは欧州株について慎重な一方で、米国の小型株・ハイイールド株についてポジティブです。」


(金曜日の主要4指標が最高値で終了したことについてはどう考えていますか?)

「ワクチンが行き渡ることの期待は、2021年のポジティブな成長の見通しに向けた追い風になります。今後2~3ヶ月間は、経済の観点でも、財政刺激策実現の観点でも、大きな課題が出てくると思いますが、市場は既にそれをある程度織り込んでいるようにも見えます。


(あなたの「バーベルアプローチ戦略」について教えてください。資産クラス配分をどのように順位付けしていますか?)

「2021年は、再始動によってかなり強力な上昇気流が発生しそうです。一方で、経年的な追い風、或いは、向かい風もあります。私たちはそれらの風にうまく捉える必要があります。まず、バーベルの片側です。テクノロジー・クオリティのような強いテーマ株を引き続きオーバーウェイトすることが重要になるでしょう。そして、バーベルの反対側です。今後アウトパフォームが期待される循環的なエクスポージャー、つまり米国小型株・ハイイールド株、そして幅広い新興国銘柄にすると良いでしょう。また、私たちは、構造上の試練に直目にしているバリュー株・欧州株・日本株については避けています。これらが2021年における正しいバーベルアプローチ戦略だと思います。」

 

引用元

 

 

参考)

↓The Financial Pointer の記事です。さらに分かりやすい補足記載もあります。

2021年のためのバーベル・アプローチ:ブラックロック – The Financial Pointer®